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15話

エマ視点

朝の8時頃に目が覚めた。12時間以上も眠っていたなんて、相当疲れていたに違いない。

隣のスペースは空っぽだった。アンドリューはもうパックハウスに行ってしまったのだろう。

肋骨の痛みはすでに和らいでいた。狼であることは本当に素晴らしい。明日には完全に元通りになるだろう。

注意深く体を起こすと、ナイトスタンドにメモが置いてあることに気づいた。

「起きたらリンクして」

私はいつも心のリンクのことを忘れてしまう。まだ慣れていないのだ。でもとても便利なものだった。

「アンドリュー?」私は心のリンクを開いた。

「エマ?大丈夫?」彼はすぐに答えた。

「うん、もう良くなってきたわ。...