真のルナ

11話

エマ視点

私の願いは叶わなかった。

寝返りを打ち続け、眠れなかった。痛みが体中を焼き尽くし、止めることができなかった。

鏡の中の自分を見てため息をついた。いつもより顔色が悪い。泣きすぎて目は赤く腫れていた。

ため息をつきながらスニーカーを履いた。急がないと、トレーニングに遅れてしまう。今日はジェイクとも一緒に訓練する日だった。でも、それができる状態ではないだろう。何か言い訳を考えなければ。

トレーニング場に向かう前に水を一杯飲もうと、階下のキッチンへ歩いて行った。

シエナがテーブルに一人で座っていた。

しまった。

彼女は殺意に満ちた目で私を見上げた。なぜ彼女は私をそんなに憎んで...