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107話

エマ視点

「赤いのにするべきよ」と私はエイミーを上から下まで見ながら言った。

エイミーは振り向いて、もう一度鏡を覗き込んだ。

「本当に?」と彼女は尋ねた。「これもかなり良いと思うんだけど」

「胸の形が赤いドレスの方が綺麗に見えるわ」と言うと、エイミーは小悪魔的な笑みを浮かべて私を見た。

「ほんとに?」と彼女は聞いてきた。

「ええ」私はくすっと笑いながら頷いた。「間違いないわ」

エイミーは微笑んで、着ていたドレスを脱ぐために歩いて行った。

急ぎ足で彼女の部屋に近づいてくる足音が聞こえた。私のメイトのアンドリューとドレイクだとわかった。でも、なぜそんなに急いでいるの?放浪者が何か重...