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21話

「オーロラ視点」

私はずっと浮かんでいた。数分なのか、数日なのか、永遠なのか、わからなかった。時間や物質を把握する方法はなく、すべてが真っ暗闇だった。目を開けても閉じても同じだった。目が見えないのかと思ったが、何も聞こえないし、何かに触れている感覚もなかった。ただ浮かんでいるだけだった。

***

永遠とも思える時間が過ぎた後、遠くに小さな光が見えた。私は興奮して、その光に向かって動こうとしたが、光はどんどん遠ざかっていった。手を伸ばせば伸ばすほど、光は遠くなり、ついにはイライラして叫び声をあげた。

すると光は動きを止めた。

誰かが光の前に立ち、その光を半分遮った。

「アルコノスの娘...