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169話

「最初から話してみて」私は彼女に言った。リビングルームの黒いソファに並んで座りながら。

彼女が話し始める前に、アクセルはカメラ機材を持って部屋から出て行った。

「ベイブ、どうしたの?」彼は困惑した表情で尋ねた。

「コーラのこと覚えてるでしょ」

「もちろん。彼女がここにいるなんて驚いたよ。ダークムーンに何か問題があるの?」

「今から詳しく聞くところだったの。心配しないで、後で二人に話すから」

「わかったよ、愛しい人。じゃあ後でね、お二人とも」

彼が出て行く前に、私は最初に彼を探していた理由を思い出した。

「ねえ、ラザニア作ってくれない?急に食べたくなったの」

彼は微笑んで、「い...