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36話

―エモリー―

轟音は突然の頭痛に全く役立たないし、この場所の照明についても言わないほうがいいけど、コーラと女子会をするのは久しぶりだから、できる限り楽しもうと決意する。「ドリンク取りに来て!」とコーラが私の方向に叫び、私は彼女についてバーへ向かう。

かつては頻繁にバーに出かけていたので予算の一部にしていたけど、今はその資金は新しいアパートの貯金に回している。この一度の浪費でも、まだ得をしていると感じる。それに男性たちはいつも私たちにドリンクを奢ってくれる。コーラは彼女の視線の送り方のせいだと言うけど、私は彼女が着ているドレスのせいだと思う。

頭痛と音楽の間で、何かを考え続けるのは難しい。...