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13話

「エモリー視点」

夕食の会計をローガンが支払ってくれたことに正直ほっとしたけど、今はその嬉しい気持ちも緊張で押し流されそう。どうやったら変な人に思われずに、今夜を…続けたい…と伝えられるか考えあぐねている。私のアパートに彼を誘うより、彼の家に行きたいと言う方が難しい。でも彼の車—運転手付きの—や、いつも彼が着ている服から判断すると、彼の家の方がずっと快適なはず。ご近所さんたちが互いの家でやっていることについて噂し合うのを聞いたことがあるから、それを私たちにされるのは絶対に避けたい。良いことが始まる前に恥ずかしさで死んでしまうわ。でも、さっきのことは既にかなり良かった…。都会に引っ越してから誰...