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第808話また叱られた

会議室のあるフロアに到着した。

ドアの外では、セラフィナの秘書のうち二人が待機していた。

会議はすでに始まっていたため、秘書たちに他にやることはなく、立ち話に興じていた。

「今朝のケーキ、人生で一番美味しかったわ。甘すぎず、ちょうどいいの。思い出すだけで幸せな気分になれる」

「当たり前でしょ。あのケーキ、モンゴメリーさんの特注品だって知ってる? 高級レストランのシェフが作ったそうよ」

「エヴァハートさんはどうして召し上がらなかったのかしら?」と、一人の秘書が不思議そうに言った。

「さあね」もう一人も首を傾げた。「彼女が食べなかったから、私たちがお相伴にあずかれたわけだけど」

「エ...