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第757話姿を現さないようにしよう

静まり返った部屋。

沈黙、沈黙、ただひたすらの沈黙。

まるで、まったく無関係の他人同士が同じベッドで眠っているかのようだった。

空気までが見知らぬものになったように感じられた。

「アラリック」不意にセシリアが彼を呼んだ。

「なんだ？」アラリックが応じる。

明らかにアラリックは極度に疲弊していたが、これだけの時間が経っても眠りには落ちていなかった。

「どうすれば、穏便に別れられるかしら？」セシリアが尋ねた。

彼女は冷静に彼に問いかけた。

もう、こんな関係を続けたくはなかった。

彼女の人生も、彼女の思考も、アラリックの愛人でいることを到底受け入れられなかったのだ。

「とても疲れている...