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第753章植物状態

「ダシールには連絡したの?」とセラフィナが訊いた。

マグノリアは自信ありげな表情を作り、「ええ、したわ。でも彼は来ない」と言った。

「わかってる」セラフィナは静かに頷いた。

事実、この間のダシールの行動はすべてお見通しだった。

感情というものは、裏切りや挫折に耐えられるものではないのだ。

かつてはセバスチャンを本気で好きだった。けれど、その後ダシールに心を奪われた。

ダシールも同じだった。昔は彼女を好きだったが、今はもうそうでなくなってしまった。

「あなたとダシールは、お互いに合わないのよ」マグノリアは再び、きっぱりとした口調で言った。

セラフィナに対して、自分たちが何か悪いこ...