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715章混沌とした状況 (20) インターセプト

セシリアが見回すと、二階にいた八人の護衛は全員殺害されたようだった。

『一体、ダシエルはどれほど強いというのだろうか？』

幼馴染で、かつてはいじめられっ子だったあのダシエルが、これほどまでにその能力を隠していたとは。昔は、自分とセラフィナがダシエルを守ってやらなければならなかったというのに。その彼が、当時どこか自分たちをからかうような態度を取っていたことを思い出し、セシリアは息を詰めた。緊張で深く考える余裕もない。

彼らは一歩一歩、階下へと降りていった。

階下には多くの護衛がおり、一部は邸宅の外にも配置されていた。ダシエルの姿は今のところ見当たらなかったが、階下の警備は普段通りで、ダシ...