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第663話ディナーパーティー(2)酔ってないよ

ダシールとセラフィナが入ってくるとすぐに、二人は王族のようなもてなしを受け、会場の中心に席を用意された。

誰もが二人の機嫌を取ろうとしていた。

ダシールは部屋中を回り、皆と会話を交わしていた。

雰囲気は最初から最後まで素晴らしかった。

宴会が始まり、料理が出てくる前から、すでにお酒が振る舞われていた。

セラフィナはお酒に強かった。

彼女は達人のように飲んでいた。

一方、ダシールは酒に弱く、数杯飲んだだけで顔が赤くなってしまった。

セラフィナは自分が出るべきだと考えた。

結局のところ、限定版のデザイナーバッグの誘惑には抗えなかった。

彼女はグラスを手に取り、乾杯しに来た男性に...