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413話

「彼の右足は今はもう大丈夫だって。先日彼が言ってたわ」とセラフィナは言った。「でも左足?まだ完全に感覚がないのよ。車の事故の後、医者は右足は回復するかもしれないけど、左足は?おそらく一生ダメだって言ってたわ」

話しながら、セラフィナは少し詰まる感じがした。

彼女はダシエルが永遠に車椅子に縛られるとは思っていなかった。

正直なところ、ダシエルがあの椅子に座っている姿を見るといつも、この奇妙な重苦しい気持ちになった。

だから、彼女は彼と一緒にいたくなかったのに、いつも折れてしまうのだ。

それはすべて罪悪感のせいだった。

「じゃあ、彼は左足の調子が良くなっていることを君に話してないのか?...