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407話

「セシリア、行かないで。すごく怖いの」セラフィナは彼女の袖にしがみついた。

「どこにも行かないわ。ここにいるから。眠れるように努力して」セシリアは囁いた。

「わかった」セラフィナはゆっくりと目を閉じ、眠りに落ちていった。

セシリアはずっとセラフィナのそばに居続けた。

セラフィナは荒れた夜の後、ただ疲れ果てていたのだ。

やがて、セシリアは彼女の規則正しい呼吸を聞いた。

セシリアはそっとセラフィナに声をかけた。

反応はなかった。

そのときになってようやく、セシリアは立ち上がり、部屋から抜け出した。

アウグストゥスが彼女の後を追った。病院から逃げ出す代わりに、彼女は受付に立ち寄り、...