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379話

セラフィナは電話を切り、携帯をダシエルに投げ返した。

セシリアがいつからダシエルと仲良くなったのか、彼女にははっきりとは思い出せなかった。

セラフィナの記憶では、セシリアはかつて彼女と同じように、ダシエルに対して完全に無関心だったはずだ。

彼女にはその理由が分からないし、正直なところ、そんなことに頭を使いたくもなかった。

セシリアは変わった。ダシエルとの関係だけでなく。

セラフィナはベッドに倒れ込み、眠る準備をした。

特別疲れているわけではなかったが、妊娠するとひどく気分が悪くなるので、睡眠だけが唯一の逃げ場だった。だから彼女は無理にでも多く眠るようにし、それが習慣になっていた。

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