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13話

イレインは怒りのはけ口を探して自分の部屋に駆け込んだが、何も見つからなかった。彼女の目は悪戯っぽく輝き、エリカの番号をダイヤルした。「エリカ、H.F.インターナショナルデザインコンペティションの担当をしているの?」

「ええ、コンペの詳細をいくつか担当してるわ。どうして?」

イレインは怒りに震えた。「エリカ、おばあちゃんがスザンナにコンペの枠を確保したのよ。あの人は本当に偏っているわ。スザンナが参加できないようにする方法を考えてくれない?」

エリカの目が冷たくなった。「簡単よ。明日が登録最終日だから、一日早く締め切りにしてしまえばいいわ」

イレインの顔に明るい笑顔が浮かび、しばらくエリカ...