私の運命の番は18歳になるまで会うことを禁じられていた。

白檀とラベンダーの香りが私の感覚を包み込み、その香りは次第に強くなっていく。
立ち上がって目を閉じると、自然と体がその香りに引き寄せられていく。
目を開けると、私の緑がかった茶色の瞳に、美しい灰色の瞳が見つめ返している。
同時に「運命の番」という言葉が二人の口から零れ落ち、
彼は私を引き寄せ、息が続かなくなるまでキスを交わした。
もう運命の番に出会えたなんて信じられない。
でも待って。まだ狼の力を得ていないのに、どうしてこんなことが？
狼の力なしには運命の番に出会えないはずなのに。
これは一体どういうことなの？
----------------------------------------
私の名前はフレイヤ・カルロッタ・カブレラ。ダンシング・ムーンライトパックのアルファの娘として、成人を迎え、狼の力を得て、運命の番を見つける準備は整っている。両親と兄は私にパックのベータと一緒になることを押し付けてくるけど、彼が私の運命の番じゃないことは分かっている。ある夜、眠りに落ちた私は夢の中で運命の番に出会った。彼の名前はアレクサンダー。どのパックの者か分からない。もしかしたらこれは単なる夢で、目が覚めたら全てが消えてしまうのかもしれない。

でも朝目覚めた時、私はなぜかその夢が真実だと分かった。狼の力を得る前に運命の番を見つけてしまったのだ。
---------------------
私はアレクサンダー、アルファ・ライカンの王であり、運命の番のフレイヤからはアレックスと呼ばれている。一世紀もの探索の末についに運命の番に出会えたが、彼女が18歳になるか狼の力を得るまで（どちらか早い方）、直接会うことはできない。これは私の10代前の曾祖父が月の女神を怒らせたことが原因だ。

フレイヤはとても特別な存在だ。私たちの仲間の一人なのかもしれない。全ては彼女が変身する夜に明らかになるだろう。

フレイヤは全てを受け入れることができるのだろうか？
誕生日が近づくにつれ、潜む危険も近づいているのだが。


ライカン王と彼の神秘的なルナ

著者ノート：タビサが使った炎は、ハリー・ポッター映画の「必要の部屋」で使われた炎と同等のものです。彼女が使った呪文がどれほど強力だったかを理解する参考にしてください。さて、物語に戻りましょう。みなさん、もう終盤に近づいています。
一週間後、私は何百人もの他の人々と共に病院で目を覚ましました。目が覚めると、アレックスが昏睡状態にあり、タビサも同様だと告げられました。それから一ヶ月が経ちましたが、二人ともまだ目を覚ましていません。魔女たちはアレックスから闇の魔法を引き出すことができましたが、タビサには同じことができませんでした。今は彼らがいつ目を覚ますかを見守る待機ゲームです。みんなが目を覚まし...

107話