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37話

会場は整えられ、アラバマで知る限り最高のシェフたちが料理を用意することになっていた。

計画通りに全てが進んでいることに胸が躍った。少なくともランチョンは成功するだろうし、私の香水の配合も順調に進んでいた。

これは私の人生で最高のイベントになるはずだった。コレクションの名前は「La plus belle」、いつも私を「La plus belle」と呼んでいた母へのオマージュだった。

私の名前はイザベラだったので、母は「belle」を取り出したのだ。

早めに帰宅して休めるようにした。ランチョンは明日だし、イベントで不機嫌にならないように十分休息を取る必要があった。トミーはどこにもいなかった。たぶん...