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45話

あの初めての夜と同じように。

目を開けても、私はただ呆然とベッドに横たわっていた。また一人で、心が引き裂かれていることに気づくと、目に涙が浮かび始めた。最初から彼にこんなことをさせるべきではなかった。ずっと前に彼を突き放すべきだったのに、そうしなかった。彼を拒もうと決めていたのに、彼にこんなことをさせてしまったのは私の過ちだった。彼に対して心を閉ざしていたはずなのに、ほんの数分前、彼は私の全ての防御を打ち砕いてしまった。

彼はまだ私に大きな影響力を持っていて、それが私を大声で泣きたくさせた。私は体を丸め、口から嗚咽が漏れた。また彼に拒絶されたのだ。どれくらい泣き続けたのかわからないまま、ベ...