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第二十章

「私の決意は固い」

「いや! だめ」毅然とした声で言い、彼の手から自分の手を引き抜こうとしたが、一ミリたりとも動かさせてはくれなかった。

「アゼル、離して。疲れてるし、眠いの」しっかりした口調で言ったのに、彼は私の胸の谷間に鼻をこすりつけ続ける。

「アゼル」同じ口調で言いながら、まだ彼の手から手首を抜こうと試みるが、彼はしっかりと掴んで離さない。

「でも、お前が欲しい」ハスキーな声で言うと、彼は私の胸の谷間の素肌に吸い付いた。私が彼を睨みつけると、お返しに彼は唇を尖らせる。また大きな赤ちゃんみたいに振る舞って。私の、大きな赤ちゃん。だめ、ルナ、屈しちゃだめ。理性を失ってはだめ。あの琥珀色の瞳に...