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チャプター 222

ヴァイオレット

永遠に続くかと思われるほど、私たちは同じうんざりするような道を上っていた。いつしか宮殿は私たちの背後から姿を消していた。今や見えるものは何もない……ただ、四方八方に広がる緑、果てしない緑だけ。

凍えるほど寒く、空気はどんどん冷たくなっていったけれど、気にしている暇はなかった。彼を押すことに集中しすぎていたから。

ケイデン……。

胸が文字通り焼けるようだった。私はぜえぜえと喘ぎ、足を引きずっていた。エリートにいた最初の惨めな数週間とまったく同じように。それなのにケイデンは? 彼はただ自分の世界に浸っていた。

宮殿を出てから、彼は一度も話すのをやめなかった。今この瞬間も、...