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チャプター 184

カイラン

俺はモナと国王に目をやった。二人とも、自分たちが創り上げたものに誇らしげな笑みを浮かべ、こちらを見ていた。彼らの完璧な小さな怪物を。

「実に気性の激しい娘だ」私がじっと見つめているのに気づき、国王は言った。「お前の妹は昔から気丈な娘だったからな」

私はくすりと笑い、今や膝をついてテーブルを舐めているメイドを見下ろした。「へえ、そうなのか」

こんなことは何も新しいことではなかった。何年も前から、こんなことは起こっていた。ライペリアン宮殿では、いつもの一日だ。

唯一変わったのは、俺自身だった。

もしヴァイオレットがここにいたら、もし彼女がこれを見ていたら……。

クソッ、恥ずかしくてたま...