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15話

私は歩き始めた。背中に三つの視線が突き刺さるのを感じながらも、すでに決心は固まっていた。あの箱の中に何があろうと、何を告げようと、私が対処するしかない。

恐怖でからだが固まりそうだったが、やるしかなかった。それが公平というものだ。

歩き始めて約一時間、まだ何も起こっていない。ここまでは順調だ。

でも完全に平気というわけではなかった。他の人たちの場合、最初の兆候が現れるまで約一時間かかったが、その時間を過ぎた今、胸に締め付けるような感覚があった。これから何が起こるのか、恐怖で体が震えそうだった。

他の三人は私から目を離さず、まるで私が耐えられなくなったらすぐに助けに入れるよう準備していた...