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67話

ージェイシーー

暗闇の中で目が覚めた。最初に気づいたのは、ケイレブがいないことだった。手を伸ばして彼を探したけれど、私がいる空間はとても狭く、床に丸くなって横になるのがやっとの大きさだった。だから、すぐに一人きりだと分かった。ケイレブなしで。

パニックになりながら、壁をなぞって出口を探した。ドアノブを見つけたけれど、揺すっても開かなかった。

金属のドアを叩き、助けを求めて叫んだ。

ドアが開き、三人の黒装束の人物が立っていた。彼らの顔は鼻と口を覆う半マスクで隠されていた。

「彼女が目を覚ましたぞ」一人が他の二人に告げた。

「ありがとう、お見通し隊長」声から判断して女性と思われるもう一...