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36話

ーケイレブー

ポップコーンがあった。そしてキャンディも。ソーダも。

でも何より重要なのは、毛布があったことだ。

ハンクと母は一枚の毛布の下で寄り添い、ジェイシーと僕はもう一枚の毛布の下で隣同士に座っていた。母は「白雪姫」を見ようと決めた。

僕は小人や王子様、そして「めでたしめでたし」の長くて退屈な映画に備えた。

幸いなことに、ジェイシーには別の考えがあった。彼女は僕たちの共有ポップコーンボウルを僕の膝に置くと、毛布の下に手を滑り込ませてゆっくりと僕のズボンのジッパーを下ろし始めた。

ジェイシーが僕のものを解放したとき、僕は息を呑むのを必死に抑えた。

ジェイシーは一度も僕を見なか...