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34話

「ケイレブ」

ジェイシーが僕達が同じトイレの個室から出てきたところを母さんが見たと教えてくれた後、僕は母さんが何か気づいているサインがないか注意深く観察していた。

母さんは唇を噛みながら、バックミラー越しに僕達をちらちらと見ていた。これから二つの結論に達した。1)ジェイシーと僕はガソリンスタンドに立ち寄った時に絶対にセックスなんてしていなかった。そして2)母さんは確かに何かを疑っていた。ただ、僕達が秘密を持っているという程度に留まってくれることを願うだけだ。僕達が...他のことをしているとは考えないでくれればいいんだが。

約30分ごとに、ハンクは僕達がカナダで何が起きたのか話さないことに...