義理の兄と取り残されて

26話

ボートは水面を滑るように進み、ケイレブと私は中央の座席に座っていた。私たちの前には自然保護官が、後ろには二人の騎馬警官がボートに乗っていた。

ヘリコプターも案として出されたが、結局、騎馬警官たちは密猟者たちを怖がらせたくないと考えた。

自然保護官は私たちが説明した地形と小屋の様子から、嵐の中でリトル・シマーを通り過ぎ、デビルズ・マウスと呼ばれる小さな湖の入り江に行き着いたのだろうと判断した。彼は出入りさえできれば、そこは釣りの絶好のスポットだと熱心に教えてくれた。問題はその出入りだった。自然保護官でさえ、晴れた日でもそこには行かなかった。

私たちにとって幸運なのか不運なのか、この老練な自...