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チッピング・ザ・ペイント・オフ

肩にもたれて眠るマッケンジーの髪を撫でた。膝枕でもさせてやりたかったが、そんなことをすれば大惨事になるのは目に見えていた。すでに俺は大変なことになっていたからだ。文字通り、物理的にな。

「ずいぶん楽しそうじゃねえか」ムースが前の席からクスクス笑った。

顔をしかめて再び身じろぎし、自分のイチモツに落ち着けと言い聞かせようとした。だが、マッケンジーはあまりに近く、彼女特有の、ふわりとした香りが鼻をくすぐる。勝ち目のない戦いだった。

彼は笑い続けている。「また十代の頃みてえな気分にさせてくれる女ってのは、最高だぜ。ドリーと俺なんざ、もうほとんど十六歳に戻ったみてえなもんだ」

ムースとドリーが...