Read with BonusRead with Bonus

まったく新しいスタート

ウィル

個人的なことは後回しだ。翌朝、ムースとドリーはケイレブとジェイシーの部屋の前に俺たちを集め、ミーティングを開いた。全員、使い古しの折りたたみ椅子に腰掛けていた。

昨夜の様子からして、ドリーがまともに座れていること自体に感心したものだ。

「さて、厄介な状況になった」とムースが口火を切った。

「頼む、神様。その状況ってのが、マスターソンが獄中で首を吊ったって話であってくれ」ベッドからケイレブの声が飛んだ。

ムースは顔をしかめた。「残念ながら、そううまくはいかねえ。俺が話してる状況ってのは、お前らをマスターソンの手からどう守るかってことだ」

「彼のレーダーからは外れていると思いま...