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第130話:変な私を追い出して

マッケンジー

私がシャワーを浴び終えると、ウィルは一言も発さず私のすぐそばを通り過ぎ、自分の番だとばかりにバスルームへ向かった。目さえ合わせようとしない。

それは、妙だった。

そして彼が出てきたとき、腰にはタオルが一枚巻かれているだけだった。まるで、殊勝にも体を隠しているみたいに。まるで私が、その隠された部分の隅々まで見たことがないかのように。

これもまた、妙だった。

私はもう服を着ていたけれど、彼の前で体を隠そうなんて気はさらさらなかった。二人であれだけのことをして、あれだけのことを乗り越えてきたのだから。なのに今、彼は私に背を向けて――背を向けたのだ!――服を着ている。

これは...