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784話

「そう、前回キャシーはピンクのバラが好きだって言ってたんだ…」タイラーの言葉は途中で切れた。彼の手にあった花が強い力で奪い取られ、ジョセフがそれを近くのゴミ箱に直接放り込んだのだ。

「ジョセフ、何をしているんだ?」タイラーの洗練された顔に怒りが閃いた。

「キャシーに近づくな」ジョセフは彼に警告した。「もしベネット家が安全でいたいなら」

「キャシーと私の間のことに口出しする権利は君にはない。彼女が君の元妻だってことは知ってる。でも、君たちは離婚したんだ。キャシーのことに干渉する権利はないよ」タイラーは嘲笑した。

「俺の言ったことが理解できなかったのか?お前がキャシーを追いかけるのはチャッ...