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657話

電話の向こう側の人はすぐに笑い出した。「やっと毎日あのろくでなしのレックスを監視しなくて済むよ」

「一日休みをあげるわ」キャシーは言った。

午後5時、キャシーが帰る準備をしていると、急に外から激しい口論が聞こえてきた。

「ジョセフ、入っちゃダメよ」

バンという音とともに、突然オフィスのドアが開け放たれた。ジョセフが怒りに包まれて飛び込んできた。

彼の後ろにいた数人の警備員が慌てて言った。「申し訳ありません、キャシーさん。彼がどうしても入ると言い張って、全く止められませんでした」

「大丈夫よ。もう下がって」キャシーは手を振った。彼女はジョセフの能力をよく知っていた。彼は腕が立ち、彼に匹...