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329話

「ええ、私は悪魔だ。最後のチャンスをやろう。あとは君次第だ」ジョセフは冷たい笑みを浮かべながら言い、ドアに向かって歩き始めた。

キャシーは苦々しく笑った。彼に勝たせたくなかった。

しかし、父親になれるような年配の太った男と比べれば、彼と一緒にいる方がましだった。

「あの人とは一緒にいたくない」キャシーは思わず言って、衝動的に後ろから彼の腰に腕を回し、恥ずかしさが全身に広がるのを感じた。

ジョセフは冷たく振り返り、彼女の腕を引き離して命令した。「オアシス・インターナショナルに戻るぞ」

キャシーは静かに彼の後ろについていった。

ジョセフは部屋に入りベッドに座った。頭上の光が彼の彫刻の...