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253話

ジョセフは拳を握りしめた。「はっきりさせておくぞ、キャシー。俺は弁護士だ。勝ち負けが全てだ。正義の味方なんかじゃない」

「でも人には良心があるべきよ」彼女は反論した、彼らの世界がいかに違って見えるかを実感しながら。

「俺がお前のためにしてきたことの全てを考えても、俺に良心がないと言うのか?」

彼の怒りは頂点に達していた。これほど女性に尽くしたことはなかったのに、彼女は一つの非難で全てを否定したのだ。「デイビッドがお前のために命を危険にさらしたからか?今は彼と一緒にいたいんだろう?まあ、彼はお前の崇拝者だったんだから、それが似合ってるかもな」

「ばかげたことを言わないで!」キャシーも怒り...