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第1717話私は決してあなたから離れません

「よせ、アーロンは女遊びは得意かもしれんが、ビジネスの世界じゃどうかな?」近くにいた社長の一人、エルトン・リディックは首を横に振った。「ジェームズも歳で耄碌したのか? どうしても自分の息子じゃなきゃならんのかね? 前の息子のマイケルを見ろ、あれはとんでもない代物だったじゃないか」

「まあいいさ。ジュード家のことはジュード家の問題だ、我々には関係ない。迷惑をこうむるのは、我々株主だけだ」

エリオットは彼らのやり取りを聞きながら、心中穏やかではなかった。

『ジュリアがクビに?』

『そんなことがあり得るはずがない』

朝、彼女が会社で多くの仕事を抱えていると聞いていた。

ジュリアがジュード...