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第1682話彼女と私、それは決して起こらないでしょう

「イサドラは社交界の名士で、インフィニティ・キャピタル・グループの役員よ」

機嫌のいいローズは、彼女を軽く睨みつけて言った。「彼女がエリオットの秘書になったのは、彼に惚れているからよ。見る目があるわね」

ローラは口元を引きつらせた。エリオットを好きになることが、見る目があるってこと?「それがどれだけすごいことなの? エリオットは氷みたいに冷たいのに」

「他の人はそう言うかもしれないけど、エリオットはあなたが小さい頃からずっと良くしてくれてるじゃない。それに、とてもハンサムだし」

そう言った後、ローズは咳払いをした。「もちろん、エリオットは少しとっつきにくいところがあるわ。あの子の性格だと一生独...