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第1676話愛を見せびらかす

ローラはとても疲れていました。動きたくもなく、デレクを探しに行くことなど考えてもいませんでした。彼がまだ家の中にいることは分かっていました。

ただ、今が何時なのか分からなかったのです。

起き上がって携帯電話を見つけ、時間を見てぎょっとしました。

なんと、朝の九時。

見事に仕事をすっぽかし、遅刻していました。

ローラは急いでキャシーに電話をかけました。「ブルックスさん、申し訳ありません。急用ができてしまい、午前中お休みをいただきたいのですが」

「問題ないわ。ベッドから出られないほど疲れてるんじゃないかと思ってたもの」キャシーの声には、からかうような響きがありました。「私だけじゃなくて...