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第1646話親友と友達

「ローラに何か借りがあるっていつからだ?」カールは困惑して尋ねた。

ジュリアの指が強く握りしめられた。「忘れたの?あの時、私がローラの避妊薬をすり替えたのよ。そうしなければ、彼女は妊娠することもなく、私たちのジュード家に嫁ぐこともなかったわ」

カールは黙り込んだ。

ジュリアが言わなければ、彼はそのことをほとんど忘れていたところだった。

「ジュリア、それはお前らしくないな」彼の記憶の中で、ジュリアはいつも決断力があり、冷酷な人物だった。自分以上にそうだった。

もしカールが今ジュリアと対面していたら、彼は間違いなく電話の向こう側の人物が嘲笑的な表情をしているのを見ただろう。

「あなたと...