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1305話

あら、こんばんは。

キャシーはほとんど眠れなかった。

前にジョセフに全てを話したにもかかわらず、この数日間の目まぐるしい出来事の後で彼が何もかも考えすぎているのではないかという不安が拭えなかった。

それに、急に彼がそばにいないというのは何だか変な感じがした。

翌朝、彼女は夜明けとともに、6時頃に起き上がり、2階の書斎に明かりがついているのに気づいた。

彼女はそっと近づき、ドアを少し開けると、そこにはまだパジャマ姿のジョセフが、机の上に山積みの書類に埋もれていた。

「何をしているの?」彼女は尋ねた。

ジョセフは振り向いて、「ただエルナンデス・グループについての資料を見ているだけだよ...