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121話

「胸元が視界に入って気を取られていたローラは、彼が彼女の顎を手で撫でながら、悪戯っぽい魅力的な笑みを浮かべた時にはっとした。「おや、初めて見る顔だね。女性たちが俺たちを楽しませに来てくれるようになったのか?しかも悪くない顔立ちだ」

ローラの可愛い顔に疑念の色が浮かび、本当に部屋を間違えたのではないかと真剣に考えた。

しかし、中からカードゲームの音が聞こえてきたので、彼女は恐る恐る尋ねた。「ジョセフ・ヘルナンデスはここにいますか?お話ししたいことがあるのですが」

若い男性は瞬きをして、部屋の中に向かって声をかけた。「ジョセフ、お客さんだぞ!どうしたんだよ、ここでロマンスの借金でも作ってるの...