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57話

ドラゴン視点

「それでは皆さん、それぞれ適切な組み手のパートナーとペアを組みましたので、これからリストを読み上げ、各ペアに番号を振っていきます。番号が呼ばれたら教室の前に出てきて、クラスの前で組み手を行ってください。これは中間試験の練習となりますので、今日の組み手では魔法の使用を許可します」

マイルズが心配そうな視線を私に向けたので、私は彼に「心配しないで、大丈夫、任せて」という表情を返した。ヒルダとの組み手自体は心配していなかった。ヘルヤ先生が魔法の使用を許可するまでは楽しみにしていたくらいだ。私は目立たないようにしなければならないのに、私の魔法は自分の意志を持っているようなものだから、...