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49話

朝早く、私は驚いて目を覚ました。胸が激しく上下し、誰かが胸の中に手を入れて心臓をぎゅっと握りしめているような感覚がある。何かがおかしい。ベッドから飛び起き、寝室の床を行ったり来たりし始めると、アフェリオンとマイルズも目を覚ました。

「キトゥン、どうしたんだ?」マイルズが心配そうな声で尋ねる。

「わ…わからない。悪夢を見て、それで目が覚めたんだけど、ただの悪夢じゃなかったみたい。何かがおかしいという嫌な予感がするの。内臓が燃えるようで、心臓は誰かに握りつぶされそうな感じがする」

「何の夢を見たんだ、プリンセス?」アフェリオンが掛け布団をはね退け、ベッドから出て手を差し伸べ、私を腕の中に引き...