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77話

ローズ

「それで…イーライが君は退屈してるって言ってたよ」翌日、交代のためにトリスタンが私の部屋に入ってくるなり言った。彼は大きな黒いバッグを持っていた。以前見たことのある、彼のおもちゃが入っているバッグだ。

私は思わず彼に向かって笑みを浮かべた。「まあ、しばらく部屋に閉じ込められてるからね」

「そう、部屋に閉じ込められて、おばあちゃんの下着に人質にされてたんだよね」彼はまるでイーライから全て聞いているかのように冗談を言った。

私の口から笑い声が噴き出した。「それは事実ね」と認める。「あれがなぜ私の引き出しにあったのか、さっぱりわからないわ」

「さあね。もしかしたら昔はお年寄りが...