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66話

この部屋はもはやイライの部屋と呼ぶのをやめるべきだ。私たちの集会場になっているのだから。今や共有スペースと呼んだほうがいいだろう。

「大丈夫か、ベイビー?」私は部屋で一緒に座っているローズに尋ねる。

「うん」彼女は答え、目をそらす。ケリーが彼女に何かをささやき、二人はくすくす笑う。

「その冗談、聞かせてくれないか?」トリスタンが促す。

「あなたには分からないわよ。女の子だけの話なの」ケリーが意地悪く言う。

ローズが何か悩んでいるのは分かるが、今が彼女に不安を打ち明けるよう迫る適切なタイミングかどうか確信が持てない。近いうちに彼女と二人きりで話せる機会があることを願う。彼女を見続けなが...