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44話

エリ

柔らかな月明かりが彼女の銀色のナイトドレスを闇の中で輝かせている。まるで天使のようで、俺は彼女が恋しかった。王は俺たちに「繁殖者」との面会を続ける必要はないと告げた。彼の言葉だ。そして彼女を「繁殖者」と呼ぶことは、俺たちがなぜここにいるのか、そして彼女が何なのかを思い出させるための単なる戦術のように思える。

俺にとって、彼女はまだローズだ。俺の甘く天使のようなローズ…単なる繁殖者じゃない。

俺の視線は彼女の体を上へと移動し、彼女の完璧な姿を堪能する。やっと彼女の顔に焦点を合わせると、深い眉間のしわに気づく。

「本当に?目で私を裸にしてるの?セックスのことしか考えてないの?ここまで...