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267話

ダモン

私の番人だと確信している女性を、王国で最も危険な場所の一つへと連れていくのは気が進まないが、彼女が望むことだからそうしている。私はこんな風に振る舞うことに慣れていない。通常なら、こういった危険なことから離れるよう人々に命令することができるのだ。

番人に対してそうできないのは奇妙なことだ。私は全身全霊で彼女を危険から守りたいと思っているが、彼女の強さと決意こそが私が最も称賛する部分でもある。そのため、彼女のそういった側面を傷つけるようなことを言ったり行ったりすることに、極めて抵抗を感じるのだ。

まあ、これは新しい経験だな。慣れるしかないだろう。

アレッサンドロとブレイデンも同じ...