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25話

リース

前の晩、なかなか寝付けなかった。でも、それは居心地が悪かったからとか、幸せじゃなかったからじゃない。いつもなら眠れない時はそういう理由なんだけど。いや、今回はまったく逆だった。ただ単に、ローズから目を離したくなかったんだ。俺は今まで多くの女性と寝てきたけど、彼女ほど美しく、優雅で、知的で、優しい人はいなかった。

朝になって、彼女の輝く瞳が俺の目と合うと、俺にできたのはただ彼女に向かって笑うことだけだった。彼女がガウンを着るのを手伝い、自分も服を着てから、彼女の部屋まで送ろうと申し出た。

ローズが少し動揺しているのがわかる。「誰かに…見られるかしら?」と彼女は尋ねる。

「わからない...