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212話

レッタ

この赤ちゃんたちは、私が森を通って運んでいるのに驚くほど静かだ。まるで私が彼らを両親から、彼らの家から、彼らが知っているすべてのものから連れ去っていることを気にもしていないかのようだ。

彼らが多くを知っているわけではないが。結局のところ、彼らはほんの数日前に生まれたばかりの小さな赤ちゃんだし、母親が誰なのか、どこにいたのか、その他のことについてほとんど知らないだろう。

でも、ある意味、私はこのことに罪悪感を感じている…。

城に引き返して戻るほどの罪悪感ではないけれど、それでも罪悪感だ。

結局、ローズは私が思っていた人物ではなかった。

私は彼女が思っていた通りの人間なのだ...