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206話

トリスタン

俺はローズの傍を離れたくない。今も、そしてこれからも。

だが、アラスターという奴が誰であれ、マークの城に全力で迫っていることは明らかだ。今ここにいる俺たち三人と、イーライの群れからの大勢の戦士たちで奴を迎え撃つしかない。

実のところ、俺は奴のことを全く恐れてはいない。むしろ、奴は圧倒的に数で劣っており、基本的に死に向かって走っているようなものだとわかっている。だが…それでも戦わなければならない。

だから戦うさ。

そして俺たちが奴を片付けた時、アラスターは二度とローズや俺たちの子供たち、あるいは俺たち四人のことを聞いたことを後悔することになるだろう。

攻撃は陣形の左端、リ...