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185話

「イーライ」

心の痛みがあまりにも激しくて目の前の道路に集中するのも辛いけど、ローズのところに行くにはこれしかないとわかっている。車から飛び降りて獣に変身したほうが速く行けるんじゃないかと思うけど、この手の怪我ではそれも無理だということもわかっている。

実際、今の手の包帯の状態ではバンのハンドルを握るのも難しい。このポンコツが無事に目的地まで走ってくれることを祈るだけだ。もしそうなったら、俺のパックの全ての整備士にこの車を完全に新品同様に修復させて、一生大事にするつもりだ。ピートか、彼の放浪者グループの誰かにいい金額で買い取る。

俺のラッキーバンになるだろう。

「どう？大丈夫？」ケリーの声が俺...